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武田騎馬軍団VSアイアンコング

1 :武田義信:02/01/09 17:22
 いざ勝負!

2 :名無し獣:02/01/09 18:00
バン「なんでぇ、また>>1の馬鹿が駄スレ立てやがったぜ。」
フィーネ「そうゆう言いかたはよくないわ。」
アーバイン「しかしこのド糞っぷりから察するに>>1は、肥満童貞真性ヒッキーだな。」
ムンベイ「ちょいとアンタたち、厨房臭い煽りはやめなさいよ。」
ルドルフ「そうですよ。こういう時はもっとエスプリの効いた言葉で窘めてあげないと。」
フィーネ「例えば?」
ルドルフ「…い、逝ってよし!」

3 :武田義信:02/01/09 18:11
 伝統の武田騎馬軍団を知らぬか。厨房だのう。

4 :名無し獣:02/01/09 18:31
( ´Д`)y━┛~~~

5 :名無し獣:02/01/09 19:07
http://www.geocities.co.jp/Playtown-King/6698/
武田騎馬軍団のサイトハケーン!!
武田騎馬軍団の皆さん、がいしゅつですが聞いてください。
最近何かと話題の恐怖の児ポ法ですが、武田騎馬軍団の
皆さんはどうお考えですか?当然許せませんよね、こんな狂った
法律は。

6 :名無し獣:02/01/09 21:01
重機と生身の人間じゃ話にならんだろ

7 : :02/01/09 22:27
王狼を読んでみろ。きっと勝てる。

8 :名無し獣:02/01/09 23:08
三国戦国板からの出張か。。
こんな過疎板に

9 :名無し獣:02/01/10 21:02
問題はなぜライガーでもゴジュラスでもデスザウラーでもなく
ましたやウルトラザウルスでマッドサンダーでもなく
アイアンコングに挑むんだろうか
その時点でへたれってことでアイアンコング勝利(藁)

10 :武田義信:02/01/11 14:44
 その日、川中島に着いた武田騎馬軍団は愕然とした。

「あ、あれは何だ」
「て、鉄でできたゴリラのようでござるぞ」

 ガシャン、ガシャン

 鉄のきしみ音と地響きを立て、ゴリラが迫る。

「とにかく撃てーーっ!

 武田信繁の号令のもと、種子島銃が一斉に発射されるが、効く様子はない。
 なおも撃ちつづける鉄砲隊に、ゴリラが徐々に近づく。

11 :武田義信:02/01/11 14:58
「グワァァァァ!!」

 ゴリラの拳が振り下ろされ、山縣昌景の体は無残なひき肉と化した。
 顔面蒼白となり、直立不動のまま動けない武田信繁。

「殿、早くお逃げ下さい!」
 小姓の一人が慌てて信繁を馬に乗せる。後ろではなおも鉄のゴリラが
武田軍の兵士を潰し続ける。
「……う、わかった」
 何とか我に返った信繁は、馬に飛び乗った。それを手伝った小姓は、
信繁が小便を漏らしていることに気づいた。
「やれや……グワァァ!」
 コングの拳が、小姓の体を掴み、即座に握りつぶした。

 「…………!!」
 武田信繁は、とにかくわき目も振らず、振り返らずに逃走した。後ろ
では兵士たちの断末魔の叫びが聞こえる。

 「何なんだ。あれは一体……、何なのだ!」

12 :武田義信:02/01/11 15:12
      ヒ   __
      ヒ    |大|
     /    |ふ|
     ン     |へ|
          |ん|
  _∧ .∧(oノヘ |者|
 (_・ |/(゚−゚ { | ̄
    |\Ю ⊂)_ √ヽ
   (  ̄ ~∪ヽ)^)ノ
    || || ||  ||
   '~ ~ '~ '~

 「御館様!」
 「どうした信繁! その姿は一体……」
 「み、見たこともない、巨大な鉄のゴリラが……」
 「鉄のゴリラとな……。というか、お主はゴリラは見たことが
  あるのか」

 そこで、後ろの控えていた山本勘介が歩を進める。
 「御館様、それはもしや……」

13 :名無し獣:02/01/11 20:03
てゆうかゴリラは甲斐の国にいるのか?

14 :名無し獣:02/01/11 20:05
>>10〜12
面白い!!続きをキボンヌ!!

15 :名無し獣:02/01/11 20:08
戦国自衛隊ってのがあったな、見てないけど。

戦車に対抗して、衝車みたいな物を武田軍は作成したようで、
たくましい。真田が何とかしてくれるでしょう。

16 :武田義信:02/01/11 20:16
「勘介、お主なにか知っておるのか」
「はっ。今川家をクビになり、諸国を放浪している時に
 耳にしました。これは『ぞいど』というものにござる」
「な、なに!? 『ぞいど』とな……」

 その頃、別の前線では、高坂昌信の部隊が、やはり鉄の化け物
と戦っていた。

 バキィィィ!!  グシャァァァァ!!

 「うぬ、何だあの芋虫は!」
 「て、鉄で出来てるようでございますが」

 騎馬隊は、次から次と襲い掛かるが、しかし芋虫に踏み潰されて
いく。

17 :武田義信:02/01/11 20:21
 高坂の手のひらに汗がジワッとにじむ。

「ま、まったく歯が立たんではないか。どこかに弱点はないのか!」

 そう言っている間にも、騎馬兵が競りかけ刀を浴びせるが、通じず
そのまま下敷きになる。

 高坂のもとに、一人の足軽が走り拠ってきた。
「高坂様! 拙者は、あの化け物を、下から覗き見て参りました」
「ぬ。で、どうした」
「はっ。あの化け物は、中に人が乗っております。鉄の殻の中に
何か『びいどろ』のような透明な板があり、そこから兵士が外を
覗き見ておりました」
「そ、それはまことか!」
「はっ!」

18 :14:02/01/11 20:22
モルガ登場もですか。
期待!!

19 :武田義信:02/01/11 20:30
 足軽の話を聞いた高坂は、槍を持ち徒歩で化け物に
駆け寄った。
 芋虫のような化け物は、兵士を踏みにじりながら時速20キロ
ほどで前進を続ける。
 高坂は、怪物の5メートル手前まで来て、そこに伏せた。怪物
が近づく。怪物が迫る。まもなく、怪物が頭上にせまる。
 「今だ!」
 怪物の外殻と地面のすきまに、高坂は一気にすべりこんだ。
 足軽のいったように、確かにガラス窓の向こうに生身の兵士が
見える。
 「でぇぇい!」
 高坂はガラス窓を槍で突くが、通じない。怪物は、前進を続け
ており、高坂は常に後ずさりしなければならない。
 「ぐわっ!」
 後ずさりしていたら、石に足を取られ転んでしまった。
「そうだ、これだ」
 槍の穂先で窓を突くと同時に、槍の後ろを、石に引っ掛ける。そ
して、高坂はそれを支える。
 バリィィン!

 槍の打撃に、化け物自体のスピードが、梃子の原理で加わったた
め、窓ガラスが割れ、槍の穂先がそのまま兵士を貫いた。

20 :14:02/01/11 20:35
うぉぉぉ!!萌える、否、燃えます!!
戦国自衛隊みたいで凄くイイです!

21 :武田義信:02/01/11 21:10
 ……戦闘が終わり、30分ほど経った。
「高坂、これか」
「はっ」

 現場に信玄が到着し、高坂は鹵獲した化け物を見せている。

 操縦席からは、すでに息絶えた兵士が取り出され、調べられ
ている。そして空になった操縦席を勘介らが調べる。
 「見たことない服だ……」
 「この箱の中も、見たことない機械でいっぱいでござる」
 勘介は、中の機械を用心しながら調べた。一つのレバーを少
し動かすと、化け物の尻尾が少し上下した。

「御館様、この化け物は、この箱の中の機械を使って動かす
ようです」
「うむ。そうか。ではお主には、この化け物の動かし方を覚
えることを命ずる」

22 :ゴノレゴ:02/01/11 21:13
名スレの予感。

23 :武田義信:02/01/11 21:21
 さて、化け物を鹵獲した現場から数里離れた地点では、秋山
信友の部隊が、またもや化け物と戦闘していた。

「なんじゃ、あれは!」
「二、二本足の、なんかイグアノドンのようでござります!」
「イグアノドンを見たことあるのか、お主は」
「だんだん説明が苦しくなってきますな」

 その会話の傍ら、化け物はなおも暴れ続ける。
 そこに、本陣からの早馬が駆け込んだ。
「なに!? 高坂隊が、化け物を一体捕らえたと。一体、
どうやって……」

 秋山は早馬に、応援を呼ぶよう頼んだ。
 早馬が本陣へ駆け去る。

24 :14:02/01/11 21:24
何か話の展開が大魔人逆襲(古!)っぽくなってますが、凄く面白いので
是非このまま続けてくださいね!

25 :武田義信:02/01/11 21:26
 約一時間後、高坂と勘介が率いる騎馬隊が到着した。その間に、
秋山の部隊は半数に減っている。

「な、なんと……」
「また、別の形の化け物でござるな」

 二人の姿を認めた秋山が、慌てて駆け寄る。
「おう、お二人とも。あれを見て下され。高坂殿は化け物
を倒されたそうだが、その方法を……」
「うむ。化け物の弱点は、ガラスが張ってある箱の中じゃ。
その中に人間が乗って動かしておる。しかし……」

 先ほど高坂が倒したものと違い、その箱が随分高いとこ
ろにある。これでは、弓矢か火縄銃くらいしか届きそうに
ない。

「むう。あそこが弱点であるか。しかし……」
「先ほど倒した化け物は、あの箱が地面近くにあったから
良かったのですが」

26 :名無し獣:02/01/11 21:34
御旗楯無、ご照覧あれ

27 :14:02/01/11 21:35
もし、デスザウラーやギルベイダーが出たら
どんな反応するんだろう?期待age

28 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/12 13:15
そう話している間にも、化け物と武田軍との戦闘は続く。

「あの化け物は、私が倒した芋虫ほどは、硬くないようですな」
 確かに高坂のいうように、化け物の皮膚には、刀によっていくらか
傷が付いているようである。さきほど高坂が倒したモルガの外殻は、
ゾイドの中でも特別硬い。

「よし、ここは」
 秋山信友は、五、六人の騎兵を呼び、自身も馬に乗り、綱を持ち化け物に
接近した。

「でぇぇい!」
 秋山は、騎兵とともに綱を投げて化け物の足にからませ、一斉に力を合わせ
引っ張った。

29 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/12 13:24
 不意を突かれた化け物は、秋山たちにずるずると引っ張られる。
 本来なら、鉄の化け物に力で敵うはずはなさそうなものであるが、これ
は、仲間と心を一つにして、さらに馬の力を100%引き出す、武田騎馬
軍団にのみできる芸当である。

 ズガガガ!

 たまらず化け物は、左手の銃を使い、引っ張っている綱を切り離した。
 力の対象が急に消えたことにより、騎馬兵はバランスを崩し、全員前
のめりに落馬する。
 だがそれは、化け物も同じことであった。一瞬、体勢を崩した化け物
に、高坂ら数人が飛び乗る。そして顔のあたりまでよじ登る。

 高坂は、ガラス窓越しに、慌てふためく操縦者の顔を確かに認めた。
「どりゃ!」
 高坂は、脇差でもってガラス窓をたたく。いっしょに飛び乗った足
軽たちも、ガラス窓や、上の先端部にある三つの穴を攻撃する。
 しかし、ガラスはいっこうに割れる気配はない。
「くそっ! 駄目か」

30 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/12 13:35
ここで化け物は、高坂たちを振り落とすため、踊り狂う
かのように暴れ始める。
 ガラス越しに見る操縦者は、コクピットに張り付かれる
という初めての経験により、明らかに混乱していることが
わかる。

「よし、今だ」
 それを見ていた秋山は、また騎兵を呼び、自身も馬に乗
り、怪獣の足に綱を引っ掛ける。
「みんな、行くぞ。そうりゃあ!」
 五、六人の騎兵が、一斉に綱を引っ張る。
 高坂らを振り落とすために暴れていた化け物は、足をとられ
たちまち前のめりに倒れた。

 ガシィィィン!  バリィィィン!

 化け物は、頭の操縦席を思いっきり地面にぶつけ、ガラス
窓はたちまち割れる。倒れた衝撃で、秋山が引っ張っていた
足ももげる。

「やれやれ」
 倒れる寸前に着地していた高坂が、手をはたきながら立ち上がった。

31 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/12 13:45
「ううむ。これでは、我々が使うわけにはいきませんな」
 壊れた足を見ながら、山本勘介がいう。

 操縦席の中では、兵士がすでに息絶えている。

「しかし、この化け物も、私を慌てて振り落とそうとせず落ち着いて
対処していたら、倒されることはなかったであろうに。あの窓は、た
やすく割れるようではなかった」
「うむ高坂殿。やはり人間じゃ。どんな機械でも、人間が使う以上
そこに弱点があるのじゃ」
 秋山が言う。

 そこに勘介が近寄ってきた。
「うむその通り、どんなに外側が鉄で硬くできていても、中は
生身の人間じゃわい」
 そういって勘介は、硬い鉄の箱の中に卵を入れ、落として見せた。
 箱には傷ひとつついていないが、中の卵は割れていた。

32 :14:02/01/12 19:34
今帰ってきたけど、期待通り進んでいて嬉しい!!
たとえ機械でも人間が操縦するモノですか・・・
もし完全な野生体のゾイド(パイロット無し)
が襲ってきたら武田騎馬軍団はどう戦うんだろう?

33 :名無し獣:02/01/12 19:58
今全部読んだけど「びいどろ」にワラた。
続編期待

34 :名無し獣:02/01/12 21:36
機械じゃなくて、せめてからくりと言って欲しかった。
でも続編期待

35 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/13 14:26
 それを見ていた秋山が聞く。
「で、どうなさるおつもりじゃ」
「うむ。怪物の頭部に打撃を与えるのでござる。外側に傷はつかぬ
とも、中にいる者は無事では済まぬ。ちょうど、この鉄の箱と卵の
ようなものじゃ」

「で、具体的には?」

 聞かれた勘介は、山を指差した。
「そこの山の向こうには、谷がある。そこに怪物をおびき出し、上から
石や丸太を降らすのです。名づけて、『きつつき作戦』」
「……ぬ。何がきつつきなのかはよくわからぬが、良さそうな作戦じゃ」

 一刻後、本隊と合流した勘介たちは、山の中腹に登り仕掛けの準備を
はじめた。
 石を運び、木を切り出す。

 しかし、遥か彼方で、大きな帆を背に持つ怪物がその光景を眺めていた
ことに気づく者は、誰もいなかった。

36 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/13 14:34
 野営をして数日、ついに最初に出てきた巨大なゴリラが
あらわれた。
 武田軍は、矢を浴びせ、刀で斬りつけながら後方にさがり、
谷間に誘導する。
 その谷を見下ろす山の中腹では、勘介や信玄が待ち構えていた。

「御館様、もう少しでござる」

 怪物の姿を見て、足軽は、石や丸太を固定している縄に、刀
をかける。これを切れば、石や丸太が谷間に転がり出す寸法だ。

「……ん?」
 ところが突如、ゴリラの化け物は追撃をやめ、引き返した。
 と同時に、山頂から、石や引っこ抜かれた木が次々と降って
きた。

「な、何事じゃ!?」
「さ、山頂に敵がいるようでござる」

 勘介らが注視すると、やはり山頂に新たな怪物があらわれた。
ゴリラのような姿であるが、先程のものよりはずっと小型だ。
「あ、あれは……子ゴリラか」
「作戦を読まれていたようでござりますな」

 その時、大きな岩が信玄の頭上に降ってきた。
 武田信繁がとっさに信玄を突き飛ばし、岩を受け止める。
「グワァァァ!!」
 信繁はそのまま、岩に押し潰された。
「信繁!」
「信繁様!」

37 :名無し獣:02/01/13 14:51
啄木鳥戦法が出てきたということは・・・
これは川中島の戦いか!
期待sage

38 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/13 15:54
 岩に潰された信繁を横目に、子ゴリラは去っていった。
 それを見ながら、勘介は呆然とたたずむ。
「お、俺の作戦のせいで、信繁殿が……」

 岩の下では、信繁が苦しそうにうめいている。おそらく内臓が
破裂していることであろう。

「これ以上苦しませるわけにはいかんな」
 信玄は刀を抜き、信繁にとどめを刺した。

 その日の夜。
「御館様! 山本勘介殿の姿が見えませぬ!」
「な、何、勘介が!?」

 高坂が、思い出したようにいう。
「そういえば、信繁様の死は自分の作戦が原因だとかで、ひどく
落ち込んでおられましたな」

 そこに新たな早馬が駆け込む。
「御館様! 鹵獲した芋虫の姿もありません!」
「何!?」

39 :名無し獣:02/01/13 15:58
http://www.sex-jp.net/dh/03/

40 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/13 16:14
 隊を離れた勘介は、モルガに乗り平野部を進んでいた。
 すると眼前に、背に大きな帆を持った怪物が現れる。
 この怪物は、偵察用である。戦闘には向かない。であるから、勘介
の存在はかなり前から察知していたはずだ。それが逃げずに逆に近寄
ってきたのはどういうことか。

 ズガガガガガ!

 怪物の背に付けられたバルカン砲が火を噴く。モルガの硬い
外殻が、少しずつ削られる。
 偵察用の化け物が挑んできたのは、勘介を甘く見てのことで
あろうか。それとも、とにかく一刻も早く機械を取り戻すなり
壊すなりしなければならないと判断したのだろうか。

 ズガガガガガ!
 なおも怪物のバルカン砲がうなる。
 怪物は、モルガのガラスが割れた操縦席を狙っているようだ。
「よし、ここは」

41 :親切な人:02/01/13 16:16

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42 :14:02/01/13 19:59
続きを期待しますage

43 :2、5:02/01/13 20:27
≫40
ディメかな?
ズガガガガガ!で家庭用掘削機を思い出しちまった…板違いごめん。
続きに超期待。

44 :名無し:02/01/13 20:53
ゲーターでしょ

45 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/14 14:12
勘介は、モルガを一旦小山の陰に移した。
 そこで、前面の外殻を開き、操縦席を上に向け、また外殻を閉じる。
 こうすると、操縦席のガラスが露出しない。しかし操縦席から外が
見えなくなる。

 モルガの意外な行動に、ゲーターは戸惑っているようだ。位置を悟ら
れぬため、バルカン砲も止めている。

 勘介は、もとはといえば忍者の家系に出身である。気配から敵の位置
を察知するのはお手のものだ。
 外が見えていないはずのモルガが、正確にゲーターの方向に向かう。

 ズガガガガ!
 ゲーターは、慌ててバルカン砲を撃ち応戦する。しかし、モルガの操縦席
は外殻の中に格納された状態になっており、弾は外殻にはじかれるのみだ。

 ガシィィィ!
 モルガがゲーターに体当たりを食らわせ、その左前足を、次に頭部の操縦
席を破壊した。

46 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/14 14:18
 勘介は、モルガの操縦席をもとの位置に戻してから降り、ゲーター
の方に向かった。
 破壊された操縦席の中では、兵士が一人圧死していた。

 操縦席の中では、機械のひとつが光を点滅させ、また「ピコンピコン」
と耳慣れぬ電子音を立てている。
 勘介は、本能的にその機械を叩き壊した。光の点滅と電子音が止む。

 その時、勘介の耳に低周波が、次に重低音が聞こえてきた。
「怪物の足音か……」
 急いでモルガに飛び乗り、本陣へと引き返す。

 ゲーターが、仲間を呼んでいたのである。
 発信の途中で叩き壊したため、正確な位置はわからず、あたりを
ウロウロしているらしいのがわかる。

 勘介は何とか追いつかれず本陣に戻ることができた。

47 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/14 14:44
勘介が本陣に戻ると、そこでは作戦会議が行われていた。
 信玄は、勘介の姿を認めると、席に着くよう促した。
 勘介は軽く会釈し、着席する。
 勝手に鹵獲した戦利品を持ち出したのだから、本来なら何らかの
懲罰を科してもよさそうなものであるが、そういった声は聞かれな
かった。

「しかし、あの化け物はどこから来たのであろうか」
 高坂が口を開く。
「ううむ。そもそも我々は上杉家と一戦交えるため待ち構えて
いたのじゃ。そこに来たということは……」
「しかし、あの謙信が、化け物などに頼るかのう」
「あれだけ戦を重ねてきたのじゃ。ありうることじゃわい」

 そこに、一人の足軽が駆け込んできた。
「御館様! 大変でござります。あそこに見える山の向こうに、
火の手が上がっております」
「何? あそこには村があったはずだが」

 とりあえず秋山ら数人の騎兵が現場に向かう。
「こ、これは……」
 秋山らが着くと、そこでは怪物が暴れた後らしく、家屋の
ことごとくが破壊され、村人もほぼ皆殺しになっていた。

 まだ息のある村人のもとに、秋山が駆け寄る。
 村人は、「ゴ、ゴリラ……」との言葉を残し息絶えた。
「おのれ……。非道なり、上杉謙信」

48 :名無し獣:02/01/14 15:58
ゴリラじゃなくて大猿の方が良かったと思われ。揚げ足スマソ

49 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/14 16:01
翌日、本国からの補給部隊が到着した。
「ふむ。これであと十日は持つな。して梅雪殿、この箱は」
 梅雪といわれたその男は、食糧を運んできた穴山信君である。

「はっ。投石器でございます。鉄で出来た化け物が現れたと
聞き、用意いたしました」
「うむ。流石じゃ」
 さっそく箱から材料が出され、投石器が組み立てられる。

 その様子を見守る信玄のもとに、秋山が寄ってきた。
「昨夜のことでござる」
「ううむ。わしは、謙信がそのようなことをするとは思えぬのだが」
「しかしあの村は、前回の合戦において足軽と農耕馬を我が軍に
供出しております。それを恨んだのでは……」

 そこに、早馬が駆け込む。
「御館様! 怪物がまた現れました!」
「よし、投石器の組み立てを急げ!」

 ズシン、ズシンと重低音を響かせ、前方の山にゴリラのような
化け物が現れた。小さい。「子ゴリラ」の方か。

 全員戦闘配置につく。
 ある程度近づいたところで、いっせいに投石をはじめた。

50 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/15 15:08
 五台の投石器から、いっせいに石が放たれる。
 しかし石は、操縦席のある頭までは届かない。せいぜい胸までである。
 また、当たったとしても砂利くらいにしか感じないだろう。

 バリバリバリ!
 怪物の、左肩にあるバルカンが火を噴き、投石器の一台がさっそく破壊される。

「よし、ここは!」
 秋山が、部下の騎兵とともに襲い掛かる。騎馬二名で間に丸太を引きずり、そ
れを敵の足にぶつける。城門破りの際に使われる手法である。
 しかし怪物には通じないようだ。

 その隙に、足軽たちが操縦席を目指し、怪物の体をよじ登る。
「気をつけろ! 兵士が乗っているのは目ではない、鼻だぞ!」

 それを認めた怪物が、両手を左右に振り、暴れ出した。足軽はたちまち
振り落とされる。

 秋山たち騎兵は、今度はイグアンを倒した時のように、怪物の足に綱を
かけ、数頭の騎馬でいっせいに引っ張る。
 しかし両手を地面に着けて安定感のある「子ゴリラ」には通じない。

51 :名無し獣:02/01/15 16:14
明治維新の時は長州がゴジュラス使ったらしいな。

52 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/15 16:56
「くう! 攻撃が通じぬ」

 武田軍の攻撃をことごとく受け付けず、子ゴリラが本陣に迫る。
 投石器はなおも石を放つが、通じる気配がない。

 怪物の左前方に、足軽隊が展開する。そこに、怪物が殴りかかる。

 バキィィィィ!!
 足軽隊がみな吹き飛び、ついでに地面を大きくえぐる。
 しかしそのために、怪物は一瞬体のバランスを崩したようだ。

 だがすぐに態勢を立て直し、前進する。
 怪物は、本陣ではなく、右一里の地点にある、森の方に向か
って進んでいる。

 そこで、操縦席よじ登りに失敗した高坂が信玄のもとに戻る。
「御館様、あの怪物の目的は……」
「うむ。本陣の、わしの首を求めているのかと思ったが、違う
ようだ。あの森には……いかん!」

 信玄はすぐに勘介を呼んだ。
「あの怪物が狙っているのは、我々が手にした『芋虫』じゃ!
 壊されぬうちに、芋虫に乗ってさがれ!」
「はっ!」

 勘介はすぐに芋虫のもとに向かい、割れたガラスから操縦席
に飛び乗った。

53 :14:02/01/15 18:18
マンセー!!続きも期待age

54 :信長の野暮:02/01/15 19:11
「石投げ」といえば小山田の得意技だな。当時、石をぶつけられると不幸になるとかっていう迷信?があったらしい。
ただし毘沙門天の加護を受けた上杉軍には通じん。

55 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/16 15:43
モルガに乗った勘介は、とにかく山の方へと逃げ出した。
 子ゴリラ=ハンマーロックがそれを追う。

 行く手をふさぐため、足軽隊が立ちふさがるが、怪物は無視して踏み潰す。

「打てーー!!」
 信玄の合図により、13世紀頃金国で使われたタイプの投石器が、人の頭
ほどもある石を打ち出すが、やはり背中に当たるだけだ。

 モルガは山に入り、谷を縫って逃げようとする。
 ハンマーロックが、地響きをたてながら追う。
 その後を、秋山信友率いる騎馬隊が追う。

 バリバリバリ!
 ハンマーロックの左肩にあるバルカンが火を吹き、モルガの背中
にあるハッチが削られる。

 ハンマーロックは、中々追いつけないでいる。
 馬力はあるのだが、操縦の難しさと地形の険しさに苦しんでいるようだ。
 ハンマーロックは高性能を誇るが、整備や操縦が難しい。

 しかし、ついに谷間が行き止まりになった。
 勘介は、そこから山を登り越えることにした。

 背後にハンマーロックが迫る。

56 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/16 15:47
 ハンマーロックが飛びかかる。

 ドシャアア!
 しかし、わずかに外れ、怪物の拳は空振りし、山の斜面を
大きく抉った。

 モルガは、その隙に斜面を登り、逃げようとする。

 ビィィィ!
 怪物の右肩にあるビーム砲が放たれ、モルガの尻尾の
先端を破壊する。

「くそっ! このままでは」
 勘介は、とにかく手当たり次第に操縦席のボタンを押した。

 モルガの背中にあるハッチが開かれ、格納してあるミサイルが
火を吹いた。
「よし!」

 しかしミサイルは見当違いの方向に飛び、山の頂上に命中した。

57 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/16 17:01
「なんてこった」
 勘介は溜息をついた。
 しかしそうしている間にも怪物は迫っている。

 モルガが山を登る。怪物も登る。

 ガシッ!
 ついに怪物がモルガの尻尾をつかんだ。

「くう! 仕方がない」
 勘介は、割れたガラス窓から飛び降りた。

 ハンマーロックは、そのままモルガの尻尾を掴んで持ち上げ、
山の斜面に叩きつけた。
 凄まじい力だ。
 さらに叩きつける。凄まじい地響き。

 その時だった。
 山頂から、次々と石や土が転がり落ちてくる。
 土砂崩れだ。モルガが先程撃ったミサイルが山頂に当たったの
と、ハンマーロックの暴れぶりにより土砂崩れが起きたのだ。
 勘介は、とっさに木に飛びついた。

 グガガガガガ!
 土砂が洪水のように降る。なんとか脱出しようと、斜面に拳を
出すが、それが余計土砂崩れをひどくする。ハンマーロックは
とうとう、谷底まで流されて落ち、埋まった。

 そこに、秋山率いる騎馬隊が到着する。勘介も木から降り、足元
に気をつけながら怪物に向かう。

 怪物自体は、ほとんどダメージを受けていないようであるが、乗って
いる兵士が落下の衝撃で気絶したらしく、動く気配がない。

58 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

59 :名無し獣:02/01/16 17:32
義信殿天才!!

60 :名無し獣:02/01/17 15:06
巧いね!漏れも競馬板でリレー小説描いたけどこんなに巧く描けなかったよ。

61 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/20 18:02
「うむ。今のうちに兵士を引きずり出さねばならぬな。この程度の
土砂など、『子ゴリラ』ならすぐに脱出できてしまう」

 操縦席のガラスを割るため、勘介と秋山は、刀で叩き、また石をぶつける。
 しかし割れる気配はない。

「よし!」
 秋山が一旦、馬に乗って現場を去る。

 しばらくすると、一人の騎兵とともに戻ってきた。二頭の馬の間
には、縄で丸太を引っ張っている。

「でぇぇい!」
 秋山と騎兵が鞭を入れる。
 馬がいななき、丸太を引きずりながら怪物の操縦席に突進する。

 操縦席の直前で、馬を止める。
 丸太はそのまま、操縦席のガラスにぶつかった。

 ガシャァァァン!
 操縦席のガラスが飛散する。

 即座に、勘介が操縦席に駆け寄り、ベルトをひきちぎって兵士を
ひきずり出した。

62 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/20 18:12
 ひきずり出され、ようやく兵士は気がついた。

 腰のハンドガンを抜き、発砲する。
 弾は、勘介の顔を横に外れた。

「おのれ、こしゃくな! 弾を入れ替える前に、今のうちに
取り押さえろ!」
 勘介の指示により、足軽が兵士に殺到する。

 バキューーン!
 兵士のハンドガンから二発目が発砲され、足軽の一人が
倒れた。
「何!? 確かにさっき発砲したはずなのに……」

 ともかく秋山は、兵士の首を切り落とした。
 ハンドガンを手に取る。
 試しに木に向け、引き鉄を引いてみる。

 弾が発射され、木に穴があいた。
「ふむ。これは驚いた。一つの銃で、一発ごとの弾の入れ替えを
しないで済むとは。しかも火縄なしじゃ」
 秋山は、ハンドガンを腰にしまった。

「ところで勘介殿、この怪物をどうしようか。まだ乗れるのでは
ないか」
 秋山が聞く。モルガは大破してしまったが、ハンマーロックの
方は大して傷まずに埋まっている。このくらいの土砂など、怪物
の力をもってすればすぐに脱出できよう。

「しかし秋山殿。この怪物は難しい。訓練を受けた者でも、力に
振り回されるくらいでござる。我らに動かせるはずはござらぬ。
まあ、荒馬のようなものですな」
「そうか。それは残念じゃ」
 ともかく勘介たちは、本陣に戻った。

63 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/20 18:51
 次の日。

 ついに彼らの前に、『親ゴリラ』が姿を現した。
 大きい。

 武田軍は、鶴翼の陣を引き、そして投石器が用意される。
「撃てぇぇぇ!」
 火縄銃が一斉に撃たれ、また投石器が一斉に石を撃ち出す。
 しかし怪物には通じる気配がない。

 怪物の拳が振り下ろされる。
 地面が抉れ、人が吹き飛ぶ。

「まったく通じる気配がないではないか」
 信玄の顔に、焦りの色が浮かぶ。

 ここで秋山は、勘介の姿が見えないことに気づいた。
 後方の山の方から、機械音が聞こえてくる。
 『子ゴリラ』だ。子ゴリラに乗って勘介が現れた。
 あまりの馬力のため、操縦に苦しんでいるのがはっきり
わかる。
 乗りこなすのは難しいが、とにかくこれを持ち出さねば
勝ち目がないと考えたのである。

 バリバリバリ!
 子ゴリラの右肩のバルカンと、左肩のビーム砲が火を噴く。
 しかし攻撃は、親ゴリラの足にしか当たらない。
 発射ボタンまではわかっても、仰角を上に修正する方法が
わからないのである。

 親ゴリラが、子ゴリラに向かって突進する。
 拳を振り下ろす。

 グシャァァァァ!

64 : :02/01/20 21:06
とりあえず俺なら谷合に誘い込んで大きな岩転がすか
森に誘い込んで森ごと焼いてやる

65 :14:02/01/20 21:20
久しぶりに見ました。随分進んでいたので驚きです!
武田義信マンセー!

66 :名無し獣:02/01/20 21:29
勘助さんはどうなったのか・・・・・・ドキドキ

67 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/22 16:42
 ハンマーロックの右腕と胴体が潰され、森に吹き飛ぶ。
 秋山が馬を飛ばし、向かう。

 その間も暴れつづけるアイアンコング。

「勘介! 大丈夫か」
「うぐぅ。また迷惑かけてしまったな」
 割れた操縦席のガラスから、勘介が救い出される。体のあちこち
を強打してはいるが、意識はしっかりしている。

 現場では、武田軍の陣形はすでに崩れ、足軽が逃げまとっていた。
 穴山梅雪が信玄に近づく。
「御館様、ここは一時退却を」
「……うむ。仕方あるまい」
 信玄は、退却の指示を出した。
 こういった場合、普通なら退却時もまとまって行動せねばならないの
だが、しかし相手は単体である。散開した方が助かりやすい。
 武田軍は、散らばって退却をはじめた。

 そのうちの一部隊を怪物は追撃するが、しかしうまく逃げ切った。
 怪物はあきらめ、一旦ひきあげたようである。


68 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/22 16:53
 その日の夜。
 散開して退却した部隊が、また現場に終結した。
 四機残っていた投石器は、すべて破壊されている。

 勘介・高坂・秋山・梅雪の四人は、森にあるハンマーロックの
残骸のところにいた。

「おい、この左肩の鉄砲はまだ使えそうじゃないか」
 梅雪が、あまり損傷を受けていないバルカン砲についていう。
 右肩のビーム砲は完全に破壊されている。もっとももし残っていたとして
も、彼らの手におえる代物ではないのだが。

「おい、これはなんだ」
 高坂が、体の動力パイプに絡まっていた一枚の布切れを発見した。
「なんだ、汚い布切れだな。……ん? この家紋は」

 布切れの端には、「九曜巴」の家紋が染められていた。
 九曜巴は、上杉家の家紋である。
「これは、もしや……」
 
 布切れは、もとは白であったようだが、しかし大量の血によって
茶色く染まっている。黄色い染みは脳漿だろうか。
「ともかく、御館様に御見せせねば」

 四人は布切れを持って、信玄のもとに向かった。

「……うむ、間違いない。これは謙信がいつも被っていた頭巾じゃわい」
 信玄が、布切れを握り締め、少し震えながら、怒りとも悲しみとも恐れ
とも何ともいいようのない表情でいう。

「おそらく謙信は、怪物と戦って討ち死にしたのであろう」
「ということは、怪物は謙信差し向けたのではないのでござるか……」

 信玄は何も言わず、頭巾を左腕に巻きつけた。

69 :名無し獣:02/01/22 17:26
 ∩∩
(・∀・)イイ!

70 :名無し獣:02/01/23 00:30
いいなぁ…この調子で頑張って!応援してます

71 :14:02/01/23 00:40
なんか最近この小説読みたいが為にゾイド板
来るようになったみたいだ・・・
頑張って下さい!!

72 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/23 16:22
 朝が来た。
 遠くから重く響く足音が聞こえる。

 全員、戦闘配置につく。たび重なる戦闘により、人数は
もはや三分の一に減っていた。

 丘の向こうに、巨体が姿を現した。
 怪物が近寄る。

「撃てーーー!!」
 梅雪の号令のもと、一斉に火縄銃が放たれた。
 しかし怪物にはやはり通じない。
 操縦席を目指し、足軽たちがよじ登る。しかし振り落とされる。

 そんな中、高坂は先端に小さい鉄球を付けた長い縄を持ち、怪物に向かった。
 鉄球で攻撃するのだろうか。

 高坂が怪物に飛びつく。鉄球を投げ、怪物の体にある突起に縄を引っ掛ける。
 それを使って登る。
 突起まで着くと、一旦縄を外し、また上のパイプに引っ掛ける。

 高坂は、見る見るうちに操縦席に辿り着いた。

 鉄球付きの縄は、他に何本か作ってあったが、しかし他の足軽は
うまく使えず、振り落とされる。やはり、高坂の類稀なる運動神経
が不可欠なのであろうか。

 その間にも、怪物の気を引くために、地上では足軽たちが槍で怪物
を攻撃している。

73 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/23 16:46
 怪物が、右肩の六連装ミサイルランチャーを撃つ。
 振動で巨体が震え、高坂は危うく落ちそうになる。

 ミサイルは、鉄砲隊のあたりに命中した。轟音とともに百何十人
という人が一斉に吹き飛ぶ。

 地上からは、火矢で応戦する。
 その間に、高坂はとうとう操縦席まで到達した。
 縄をひっかけた上で、太刀を抜いてガラスを激しく打つ。
 操縦席の中で、二人の兵士が動揺しているのがわかる。
 打つ。また打つ。
 しかし他の怪物よりいっそう頑丈なガラスは、割れる気配がない。

 地上では、梅雪が後方にある森に向かっていた。

 その間も戦闘は続く。怪物は、なんとか高坂を振り落とそうとす
るが、縄で体を確保してあるため、足をすべらせたと思っても、落
ちることはない。
 しかしガラスは、割れるどころかロクに傷すらつかない。

 しばらくすると、梅雪が、四頭立ての馬車に乗って戻ってきた。
 荷台には、妙なものが、布をかけられて乗っている。

「高坂! 避けろよ!」
 梅雪が布を取ると、そこにはハンマーロックの左肩にあったバルカン
が、取り外されて乗っていた。

 バルカンは、操縦席から制御するようになっている。それを取り外して
使うのは、並大抵のことではない。

 数人の足軽が、力を合わせてバルカンを持ち上げ、怪物の顔に合わせる。
 梅雪は、引鉄のような部分に突っ込んである鉄の棒を、前に押した。
 
 ズガガガガガ!

 バルカンが火を噴き、怪物の顔に命中した。
 高坂は、耳の側にまわっている。

 しかし、顔の深い位置にあるガラスには、それほど弾が届かない。
 当たったのは、せいぜい十発くらいだろうか。

 怪物のミサイルランチャーが放たれる。
 梅雪らが逃げ出す。

 ミサイルが命中し、馬車とバルカンは打ち砕かれた。

74 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/23 17:27
 アイアンコングの操縦席のガラスには、いくらかヒビが入ったのみであった。
 そこを、高坂は太刀で叩く。叩く。また叩く。
 ヒビの広がる気配が伝わってくる。

 バキューーン!
 その時、銃声が鳴り、高坂は怪物の体を離れ、縄によって宙吊りに
なった。

 アイアンコングの操縦席ハッチを開け、操縦士の一人が身を乗り出し、
ハンドガンで撃ったのである。
 しかし操縦席から二発目が撃たれることはなかった。
 ハッチを開け身を乗り出したところを、下から秋山が狙撃したのである。
 操縦士は、残り一人。

「ふぅ〜。なんて狙いがしっかりした銃なんだ」
 秋山が、ハンマーロックの操縦士から奪い取った銃を見ながらつぶやく。

 宙吊りになった高坂は、左肩から血を流していた。出血が多い。
 なんとか縄を使い、再び怪物に張り付こうとする。

「早く助けねば……。危ないですぞ」
 梅雪が、高坂の様子を見ていう。

「高坂! 縄を切れ!」
 信玄が大声で言う。しかし高坂は従わない。確かに、縄を切って
落ちたところで下で受け止められるとは限らない。しかし切らない
理由はそれではなく、怪物を倒さなければという使命感なのである。

 足軽が、よじ登るため怪物に群がる。
 しかし振り落とされる。

 怪物が撃ったランチャーが、弓隊の中に炸裂する。

 勘介が、高坂と同じ縄を持って怪物に向かう。
 縄を使い、よじ登る。
「待ってろよ、高坂」
 
 高坂は、なおもガラスを割ろうとするが、しかし出血で力が入らない。

 地面には、高坂の血が、ポタリ、ポタリと落ちる。

75 :名無し獣:02/01/23 17:31
http://www.max.hi-ho.ne.jp/~http/

76 :名無し獣:02/01/23 18:10
http://www.geocities.com/crazydizzy2001/

77 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/24 14:45
 なおも怪物のランチャーが火を噴く。
 勘介が、右肩まで登りつめる。

「!?」
 勘介は、ランチャーの銃口が信玄を狙っているのに気づいた。
 敵も、ついに信玄が指揮官であることに気づいたのだろうか。それとも偶然か。

 勘介は、手振りで信玄に逃げるよう伝える。声を出すと、怪物の側に信玄が
指揮官であることをわからせてしまう可能性がある。

 それを見た信玄は、馬に飛び乗り走る。銃口がそれを追う。
 馬が足を取られて倒れ、信玄が投げ出された。
 ハンマーロックやアイアンコングとの数々の戦闘で地面のあちこちが抉られていたのである。

 信玄は、必死に立ちあがろうとするが、体を強打しており中々動けない。
 足軽たちが信玄に駆け寄る。

「御館様!」
 勘介は、自分の作戦ミスで武田信繁が死んだ時のことを思い出していた。
 勘介が、ランチャーをよじ登る。弾丸が、今にも放たれるかに思える。

 以前、武田軍の鉄砲隊にとても不精な兵がいた。火縄銃は、一発撃つごとに銃身を
棒で掃除しなければならない。しかしそれをしなかったり、手抜きしたりする兵士が
いたのである。何度かそれを注意されたが、しかしその時は反省する様子を見せるも
のの、しかしいざ合戦となると前のままである。そしてある合戦において、とうとう
銃が暴発して死んでしまった。銃身が詰まっていたためである。

 勘介は、ランチャーの銃口に入る。熱い。足が、頭が、銃身に触れたところが熱く
焼ける。それでも奥に進む。
 アイアンコングの兵士は気付いていない。ボタンに指がかかる。

「やめろ! 勘介!」
 地上で信玄が叫ぶ。

「高坂、左だ! 怪物の左腕の方に避けろ!」
 秋山が、怪物の顔のあたりにいる高坂に指示を出す。

78 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/24 16:26
 勘介は、足と頭で銃身の中につっかえ、刀を前に差し出した。
 爆音とともに、ミサイルが飛び出す。
 ぶつかる。
 刀が、ミサイルに先端に激しく当たる。

 大爆音とともに、アイアンコングのランチャーが暴発した。

「勘介ーーー!!」
 アイアンコングの右腕は破壊され、爆風で操縦席のガラスが半分
割れる。怪物は、瞬時に顔を左に向けていたので、被害が軽く済ん
でいる。

 高坂は、コングの鼻の穴に隠れていた。怪物が顔をそむけたおか
げで、爆風による怪我はない。

 操縦席のガラスは割れた。しかし高坂は動く気配がない。
 死んだのだろうか。

 足軽が、よじ登ろうとコングに駆け寄るが、しかし振り落とされ
踏み潰される。

 コングの鼻の穴からは、血が流れ出している。高坂の血だ。

「早く降ろして、手当てしてやらねば……」
 信玄が悔しそうにつぶやく。

 右腕を破壊された怪物が、左腕一本で暴れる。
 操縦士が一人死んだこともあり、明らかに戦闘力が落ちている。

 怪物が、信玄に拳を振り下ろす。
 信玄がかわす。
 「風林火山」の旗が叩き折られる。

「撃てーー!!」
 怪物の背後から鉄砲が浴びせられるが、やはり効かない。

79 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/26 16:00
怪物の鼻から、高坂がずり落ちた。
 今はなんとかロープでぶら下がっているが、しかし縄の先端の鉄球にある棘が
折れたら、落ちてしまう。
 怪物が動くたびに、高坂が叩きつけられる。

 その時、風が吹き、一枚の布切れが舞い上がった。
 爆死した勘介が着ていた衣服だろうか。
 布切れは、風に舞って高坂の顔に張り付く。

「っぐ……。こ、これは」
 ようやく気が付いた高坂。すぐに足場を怪物の体に確保した。
 布切れで左肩の銃創を縛る。
 そして、怪物の体をよじ登る。
 左腕が使えない。

 操縦士は、高坂に気づいていないようだ。
 なおも左腕一本で怪物は暴れ続ける。

「ガラスが、割れている……」
 先ほど、勘介の自爆によって開いた穴に気づいた。

80 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/26 16:11
 脇差を抜き、口にくわえる。
 左腕が動かないので、右手に物を持つと自由がきかないのである。

 怪物の左腕が振り下ろされ、兵士が吹き飛び、地面が抉れる。
 もう一度振り下ろす。信玄が危うく避ける。

 二回の攻撃のあと、怪物は胸を上げ、小休止した。

 その瞬間に、高坂はガラス窓の穴に飛び込んだ。操縦士がハンドガンを抜く。口に
くわえた脇差を右手に持つ。引鉄に指がかかる。それより早く、脇差が操縦士の胸を
貫いた。ハンドガンから弾丸が放たれるが、しかし高坂からは大きく外れた。
 操縦士の胸の傷は、明らかに致命傷だ。しかし即死するほどではない。

 秋山が、馬に乗って疾走する。
 
 操縦士は、ハンドガンの台尻で高坂を連打した。高坂は、避けようともしない。気
絶しているのだろうか。

 怪物に向かって疾走する秋山。

 操縦士が、ハンドガンでロープを断ち切った。

 全力で馬に鞭打つ秋山。

 高坂が落下する。

 操縦士が、再び席についた。体には脇差が刺さったままだ。

「高坂ーーー!!」
 秋山が、落下する高坂を、アブミの上に直立して抱きとめた。
 すぐに馬を止め、高坂を降ろし、地面に寝かせる。

81 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/26 16:18
 怪物が、彼らに背を向ける。
 静かに去る。

「高坂! 大丈夫か?」
 高坂に、皆が駆け寄る。
 高坂はしかし意識を失ったままだ。

 重低音を響かせ、怪物の背中が遠ざかる。
 落日。
 傷ついた怪物の背が赤く染まる。

 もはや怪物を追う者は誰もいない。

「う、うぅ……。……怪物は?」
 高坂はようやく気がついたようだ。
 一同に、歓声が上がる。

 怪物の操縦席の中は、血だらけになっていた。
 操縦士の吐いた血である。
 手は操縦桿を握ったままだ。

 怪物の背中が、山の向こうに消えた。


                      −−終ーー

82 :名無し獣:02/01/26 17:57
終わり方、渋くてイイ

83 :名無し獣:02/01/26 18:16
結局このゾイドはだれが何の目的で武田を襲ったの?

84 :14:02/01/26 23:04
ついに完結ですか。
どうもごくろうでした。


85 :武田義信 ◆TpbJGovQ :02/01/27 15:31
ご愛読、ありがとうございました。
 皆様のご声援のおかげで書きつづけることができました。

86 :名無し獣:02/01/28 08:47
>>85
(・∀・)イイ!

これで終りなのは残念なだけど

87 :名無し獣:02/01/28 15:10
自分でバトスト書いてみよう過去ログ保管所に置いて貰えば?

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