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★脱アニオタBS2【ムリョウ】スレッドその2

1 :あずきさん:2001/06/09(土) 20:49
物議をかましている「ムリョウ」スレッドその2ですぅ
斉藤監督いわく、髪の毛の色を黒や茶色にこだわったそうな。

おさげの子とゆうのすけくん

前スレ
http://salad.2ch.net/test/read.cgi?bbs=anime&key=988245781&ls=50

625 : :2001/07/03(火) 13:45
 工場の中から聞こえてくるそのやりとりに、まりかは耳を傾けた。
「一応テストをやっておくか。」
「テスト? やめとこうぜ。」
「なぜだ?」
「だって面倒くさいだろ。」
「だけどもし動かなかったら殺されるぞ?」
「殺されるのは嫌だな… よしわかった。テストしよう。」
 緊張感に乏しい声であるが、会話の内容は現実離れしていた。
「殺されるって…。」
 まりかは割れたガラスを避けるように、窓枠から工場内に身を乗り出し、中へと侵入した。

626 : :2001/07/03(火) 13:45
 設備も撤去された工場内には、黒いスーツで身を包み、頭をストッキング状の布で覆った、二人組の男が、鉄道の自動券売機とおぼしき大量の機械に囲まれていた。
「あれって自動販売機…かしら?」
 まりかは状況を全く理解できなかった。彼女の侵入に気づいていない男達は、自動券売機の操作を始めた。
「まず金を入れる。」
「入れる。」
「で、ボタンを押す。」
「押す。」
「切符が出る。」
「出る。」

627 : :2001/07/03(火) 13:46
「体温に反応する。」
「す、する!」
 切符を手にしていた男は、それを空中へと投げた。飛ばされたそれは爆音を立てると空中で四散した。
「ヒュー…。」
「う、うう…。」
「テスト終了。」
「ああ、そうだな。」
「後はこいつを駅に設置するだけだ。今夜中にとりかかって…。」
「明日の朝にはあちこちで。」

628 : :2001/07/03(火) 13:46
「ボン! だ。」
「くっくっくっくっ!」
 男達は大して確認できない互いの顔を見つめ合うと、腹を抱えて笑い出した。
「ひーひっひっひっ! 死ぬぞ! みんなボンだ!」
「幸せそうな奴も、落ち込んでるやつもみーんなみーんな!」
「ボーン!」
 最後の叫びは二人同時に発せられるものであった。
「じょ、冗談よね…。」
 まりかはいま見ている光景を信じたくはなかった。こっけいな二人組の決して笑えない会話。

629 : :2001/07/03(火) 13:46
「け、警察に…。」
 緊張と混乱は、まりかの運動神経にも影響を及ぼしていた。工場から一刻も早く交番に出ようと振り返ったその時、まりかは脇にある鉄パイプを数本倒してしまった。鉄とコンクリートの衝撃音は充分過ぎる音量で二人組の耳にも届いた。
「!?」
「なんだ!?」
 男達の気配がそれまでのものから一変し、緊迫したものへと変化した。
「見られた!?」
「くそ!」
「くっ!」

630 : :2001/07/03(火) 13:46
 まりかは混乱を本能で制御すると、踵を返し出口へと駆け出した。
「やばいよこれ…。」
 出口まであと数メートルであった。まりかはドアノブに手を駆けようとした。
「え!?」
 自分のはるか後方から追いかけていたはずの、黒い男の右手がまりかの細い腕を掴んだ。
『どうして!?』
 左手が口を押えつけたため、疑問を空気の振動にかえることもできないまりかであった。
「ひゅう、危なかったぜ…。」

631 : :2001/07/03(火) 13:46
 男はその腕力でまりかの自由を奪いつつも、安堵のため息をついた。
「さすがは早駆けの兄貴だ。」
 二人組のかたわれが遅れてやってきた。その足取りは早駆けと呼ばれる男よりもはるかに鈍重であり、それは体型のせいとも言えた。
『同じようで…違う…。』
 二人組の体型の違いをまりかは何故か冷静に観察していた。しかし次の瞬間、彼女の本能は直面している危機に体を使うことで反応した。
「こら! あばれるな!」
「そうだ! 見てしまったお前に運がないんだよ!」
「むぐぅ! ふぐぅ!」

632 : :2001/07/03(火) 13:54
 まりかの体は、押えつける力に対して精一杯の抵抗をしていた。両足は向こうずねに、空いている左肘は腹に、とにかく男の体にあらゆる打撃を加えていた。しかしひの努力は男にまるで通じなかった。
 絶望の感情がまりかを襲った。
「どうする兄貴?」
「どうするって、殺るに決まってるだろ。」
「ああ。ソロモンに喰わせるか?」
「それもいいが…そうだ! 切符爆弾の人体実験ってのはどーだ!」
「名案だぜ兄貴!」
「チェックが完璧なほど、安心して任務に取り掛かれるってもんだしな。」

633 : :2001/07/03(火) 13:55
 二人組はまりかの抵抗に動じることもなく、彼女を券売機の並ぶ部屋にまで引きずっていった。
『こ、殺される!?』
 まりかは涙を流しながら、迫り来る危機に抵抗できない、自分の非力さを恨んでいた。
「よっし。」
 二人組の片割れ、背も低く、正方形に近い体型の男は懐から硬貨を取り出すと、券売機から切符を買った。
「ひひひひ。」
 男は愚劣な笑い声を上げると、切符を丁寧に自分のハンカチに包んだ。

634 : :2001/07/03(火) 13:55
「これは人間の体温に反応すると爆発する切符爆弾だ。
 爆発力こそ小さいが、人一人殺めるには問題無い殺傷力をもっている。」
 まりかは恐怖に満ちた表情で、ハンカチの中の切符を見つめていた。一向に理解できない状況、あまりにも近い将来おとずれるであろう死。まりかの思考は言語化されず、ただひたすら混沌としていた。
「さ、こいつを飲み込んでもらおうか。」
「飲み込みゃ丁度お前の腹のあたりで…。」
「ボン! てね…へへへ安心しろや、大して痛みは感じねーだろーからよ!」
「兄貴。」
「ああ。」

635 : :2001/07/03(火) 13:55
 早駆けの左手がまりかの小さな口をこじ開けた。
「あぐぅ、ぐぁ。」
 ハンカチに包まれた切符が、まりかの口へゆっくりと運ばれた。
『うぁ… あぁ…。』
 まりかの下唇に切符が触れたその時である。爆音と同時に振動が部屋全体をゆさぶった。
「な、なんだ!?」
「ぐぁ!」
 二人組は振動のため、その場に崩れ落ちた。それと同時にまりかの自由を奪っていた力は皆無となった。

636 : :2001/07/03(火) 13:56
「くぅ!」
 まりかはその場にしりもちをついてしまった。しかし変転する状況を把握することなく、彼女は出口へと駆け出した。
「待て!」
 早駆けが立ち上がった。
「だめだ兄貴! 一番奥のやつが爆発した!」
 呼び止められた早駆けは、背後を振り返った。相棒の言うように、券売機の一つが爆発により火を吹いており、その炎は他の券売機を巻き込みそうな勢いで燃えていた。
「故障かよ!?」
「あ、ああ、とにかく火を消してトラックに詰み込まないと!」
「く、くそ…。」

637 : :2001/07/03(火) 14:01
 早駆け達はまりかの追跡を断念すると、消化器を手にした。
「ん?」
「どうした、日の丸。」
 日の丸と呼ばれた片割れが、パスケース状の物体を拾い上げた。
「あいつの学生証だ。ついてるぜ兄貴!」
「そうだな!」

638 : :2001/07/03(火) 16:06
         /  _
        / /
        <゚w゚>   <小説厨ってマジで精神病?
       /|/\__
    _ / /|     ゝ
    |//ノ \
   /|/|ノ\ ゝ
  //|丿\ \_
   ̄  |   \ 丶
   /     ヽ
   ヽ

639 : :2001/07/03(火) 16:24
---------------------------------------------------------------------------------------

…2
 工場から自宅まで、どれだけの時間が経過したのか、まりかにはわからなかった。自室のベッドの上でただ震える彼女の耳には、消防車のサイレンがこだましていた。
「いったいなんなのよ…男が二人いて、キップが爆発して…。」
 まりかは必死に状況を整理しようとしていた。しかし点として存在する情報は、一向に線になる気配をみせない。それよりも恐怖の感情が思考を邪魔していた。
「と、とにかくわかってるのは、わたしは殺されかけたってこと…
 運良く助かったけど…警察に届けないと…それとも母さんに相談…。」
「まりか姉!」

640 : :2001/07/03(火) 16:24
 ノックもせずに、まりかの部屋に入ってきたのは、今年九歳になるまりかの妹、はるみであった。
「はるみ…。」
「賢治の番組終わっちゃったよ。」
 はるみは嬉しそうに報告した。
「そ、そう…。」
「どしたの? 病気?」
「う、うん…。」
「…。」
 妹は姉を懐疑の眼差しで見つめた。

641 : :2001/07/03(火) 16:25
「ごめん、お姉ちゃんちょっと気分が悪いの…。」
「ふーん、でもママがもう晩ご飯だって、言ってたけど。」
「あ…うん…食べる、食べるよ。」
「うん…。」
 はるみは不満そうな表情を残したまま、部屋を出ようとした。
「あ、はるみ。」
「?」
「ビデオ、録画しといてくれてありがとうね。」
「うん!」
 姉に誉められるという目的が達成されたためか、はるみは満面に笑みを浮かべるとまりかの部屋を後にした。

642 : :2001/07/03(火) 16:25
「ふぅ…。」
 本来なら、妹に気を使うゆとりなど、今のまりかにはなかった。ため息をつくと、彼女はベッドから立ち上がった。
「ご飯食べたら、母さんに事情を話そう…
 父さんは帰ってきてるのかしら…。」
 まりかの父、博人は、土地鑑定士の免許を持つ不動産コンサルタントである。若い頃より続けていた貯蓄と社会的信用を基盤にここ、東京は代々木に十年前、現在の家を手に入れた。仕事においては堅実、家庭においては良き夫、良き父親でありたいと思うこの男性だが、家庭面においては必ずしも彼の願望は達成されていない。母、永美とはまりかが生まれる二年前、見合で結婚していた。

643 : :2001/07/03(火) 16:25
「爆破事故…なんだここの近所じゃないか。」
 食堂に設置されている大画面テレビで報道されるニュースを見ながら、博人はそうつぶやいた。
「まりかが小さい頃よく遊んでた、あの工場跡ですよ、父さん。」
「あぁ…。」
 妻の説明に、夫は間抜けな表情で納得した。妹は父母の会話など気にもせず、ただひたすら胃袋に夕飯を詰め込んでいる。そして姉であるまりかは…。
「…。」
 戦慄の表情でテレビ画面を凝視していた。テレビでは先程まりかが謎の二人組に襲われた工場跡の、出火の模様を報道していた。

644 : :2001/07/03(火) 16:25
「ここ、茨製薬工場跡地では、現在も出火が止まらず、
 必死の消防活動が続けられております。」
 アナウンサーはありふれた口調で現場の状況をそう解説した。
「消防車だ!」
 はるみは叫ぶとテレビ画面を箸で指した。
「こら、はるみ。」
 母が注意をすると、はるみはつまらなそうに箸を膳に戻した。
「本田さん。」
「はい。」
「延焼の心配が無いということで一安心ですが、

645 : :2001/07/03(火) 16:25
 現在、出火の原因はなにかつかめてますか?」
「はい、現在のところ出火の原因は何もわかっておりません。
 ですがこの工場、二十年前に閉鎖された際、
 すべての医薬品は下請け会社に引きとられたということで、
 どうやら医薬品がもとでの出火ではないという模様です。
 それと、警察からの情報ですと、出火直後、
 不審なトラックが工場敷地内から出てきたという目撃談もあり、
 どうやら放火という線で捜査は進められそうです。」
「そうですか。こちらの情報ですと、どうも放火である場合、
 先日 の空港爆破事件とつながりがあるのではと見られているのですが。」

646 : :2001/07/03(火) 16:26
「トラックの目撃情報が事実だとすれば、その可能性は深まるでしょう。」
 スタジオと現場のやりとりを、まりかは確信に満ちた表情で見つめていた。
『警察に届けよう…。』
「それにしても、ここのところ物騒よね…。」
「ああ。」
 母と父は、まりかの確信をよそに、一般論を語り合っていた。
「空港の爆破犯もつかまっていないしな。しかし今時テロとはね。」
「ええ、昔はよくあったけど。」
「だけど手際からして、昔の連中じゃないかもな。」
「外国人って噂もあるんでしょ。」

647 : :2001/07/03(火) 16:26
「ああ日本は今、世界中から嫌われているし、金があるからな、
 脅し目的の爆破テロがあっても不思議じゃないさ。」
 博人はまりかにもわかりやすい様に、そう説明した。
『あぁ…でもあいつら日本語がうまかったから、
 外国人じゃないわよね…。』
 計画者と実行犯が必ずしも同一国籍である必要性はない。しかし十六歳のまりかには表面上の事象しか理解することができなかった。ましてやつい先程まで直面していた非日常的出来事の当事者でもある、分析にも限界があった。
「まりかは遅刻しそうなとき、よくあそこを通るんでしょ?」
「え? あ?」

648 : :2001/07/03(火) 16:26
 突然母から話題が振られたので、まりかは困惑した。
「う、うんまぁ。」
「よかったわね、事故に巻き込まれなくって。」
 しかしそう言う母の口調は、どこかまりかを責める様でもあった。
「そ、そうだね。」
 まりかは適当にはぐらかすと、中断していた食事を再開した。
「あしたはゴールデンウイークの初日よねぇ。」
 母は突然話題を切り替えた。あまりにも突然にである。父の表情が瞬時に曇った。
「わ、悪いな… この連休、ずっと仕事が入ってるって…。」
「わかってますけどねぇ。」
 母はむくれた表情を作ると、視線をはるみにうつした。

649 : :2001/07/03(火) 16:26
「おやすみなんでしょ! ね、パパ!」
「すまんはるみ、それにまりかも…この埋め合せは夏休みにきっとする。」
「えー!」
 はるみはあからさまに不満をあらわした。父、博人は事態の悪化を悟った。
「そうだ、今年の夏は外国に連れて行ってやろう。」
「ガイコク!」
「いいの? そんな約束しちゃって。」
「ああ、今世話をしているお客さんが旅行代理店の社長さんでな、
 いろいろと安くしてもらえそうなんだ。」
「へぇ… 素敵じゃない。」

650 : :2001/07/03(火) 16:27
「ガイコクってどこどこ!?」
 はるみがけたたましく、あおり立てた。
「エジプトなんかはどうだ?」
「エジプト…。」
「面白いぞはるみ。ピラミッドやスフィンクスがあるんだぞ。」
「ピラミッド!? すごいすごい!」
「ゴールデンウイークでケチに国内旅行なんかしても仕方が無い、
 第一どこも混んでる、駅なんて切符を買うだけでも一苦労だからな。
 だがエジプト、一面大砂漠、文明の発祥地。ロマンがあるぞぉ、うん。」
 博人はオーバーなアクションでエジプトを表現した。

651 : :2001/07/03(火) 16:27
「ロマンロマン!」
 はるみの機嫌はすっかり直ってしまった。
「だからな、パパを許してくれるか?」
「許す許す!」
「エジプトかぁ、楽しそうよねぇ…。」
 永美はそうつぶやくとまりかに視線を移した。
「ごちそう様…。」
 ついに会話に参加することなかったまりかは、暗い表情で立ち上がると自室への階段を上がって行った。
「まりか…。」

652 : :2001/07/03(火) 16:27
 永美は洞察の目でまりかの後ろ姿を追っていた。
「まりかはエジプト、嫌いか?」
 博人は間抜けにつぶやいた。
 自室に戻ったまりかは、ベッドに体を投げ出した。
「外国なんて行けないよ…あの事件警察に届けたら、
 きっとゴタゴタするんだから…。」
 父の脳天気さを決して嫌ってはいないまりかではあったが、今回ばかりは悲観主義が彼女の精神を支配していた。
「あの二人組がすぐ捕まればいいんだけど…もし逃げてたら…。」
 まりかはつい先程直面していた死の恐怖を再び思い出した。

653 : :2001/07/03(火) 16:28
「う…。」
 恐怖は体を震わせた。体験したことは無い、だが少女の充分過ぎる想像力は、腹の中で爆弾が破裂する感覚を再現していた。
「…。」
 まりかは机の引きだしを開けると小さなお守り袋を取り出した。
「おばあちゃん…まりかを守って下さい…。」
その行為は、幼い頃からまりかがやっていた、危機に直面したときの儀式でもあった。しかし今回のそれの必死さは、高校受験以来のものである。
「おばあちゃんのお守りを持ってなかったから、
 あんなのに巻き込まれちゃったんだ…ごめんね、おばぁちゃん。」

654 : :2001/07/03(火) 16:29
 支離滅裂な論理ではあるが、まりかが非日常を受け入れるにはこう考えるより他になかった。
「まりか、ちょっといい?」
 扉を開け、目に洞察を込めた母が入室してきた。
「母さん。」
「…。」
 永美はまりかのベッドに腰を降ろした。
「どうしたの? まりか。」
「う、うん…。」
 思考は整理されたものの、母にあの事件をどう説明していいものかとまりかは考えた。

655 : :2001/07/03(火) 16:29

『どう言えばわかってもらえるかしら…。』
「学校で何かあったんでしょ?」
 母の推理は的確ではあった、だが正解ではなかった。
「あ、あのね今日、帰りに…。」
 まりかがそう言おうとした直後のことである。ドアの呼び鈴が鳴り響いた。
「あら…。」
 母の注意は呼び鈴へとそれた。その音は、ボタンを押す人間の性格をあらわす様に、何度もうるさく鳴っていた。
「こんな時間に誰かしら。ちょっとごめん。」

656 : :2001/07/03(火) 16:29
 母は立ち上がると部屋を出て、玄関まで降りて行った。
「…。」
 まりかは言い知れぬ不安を胸に感じ、母の後について行った。
「どちら様ですか?」
「武藤さんの…お宅ですね。」
 その声は低く重く、そして威圧を感じさせた。まりかにとって聞き覚えの無い声であった。母は鍵を開け、扉を開いた。
「どちら…!」
 母の表情が戦慄へと変化した。
 扉の外には、身長二メートルを超える、全身深い体毛で覆われた男が立っていた。両手

657 : :2001/07/03(火) 16:29
には二門の重機関砲を手にしている。
「ひ…。」
 男はうめく永美の背後に立つ、まりかの姿を認めた。
「うううううううう! 俺の名はソロモン!
 人食いソロモン! グワァァァァァァ!」
 咆哮を上げ、ソロモンは引き金に指をかけた。二門の重機関砲は轟音とともに弾丸を打ち出した。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 とっさに身を伏せたため、永美とまりかは弾丸によりその体を破壊されることはなかった。しかし玄関は弾丸の嵐により無残な姿となり、あたり一面には煙が立ち込めた。

658 : :2001/07/03(火) 16:30
「グルルルルルル…。」
 ソロモンは不気味なうめき声を上げ、煙が晴れるのを待った。すると背後から黒ずくめの二人組があらわれた。
「どうだソロモン。」
「殺ったか?」
 早駆けと日の丸の二人である。
「わからん…弾が当たれば死んでいるはずだ。」
 ソロモンは冷静に答えた。しかし彼のあまり大きくない頭脳は、機関砲の特性である、反動による銃身の跳ね上がりまでは計算していなかった。煙は晴れたが、そこにまりかと永美の死体はなかった。

659 : :2001/07/03(火) 16:30
「く!」
「ガキのクセになんて冷静な!」
 恐怖に怯える母の手を引いたまりかは、居間までやってきた。
「な、なんなのよ。」
 永美はただ怯えていた。
「どうしたんだ!?」
「ママ!」
 博人とはるみが居間へとやってきた。
「じゅ、銃を持った人が…。」
「じゅう?」

660 : :2001/07/03(火) 16:31
 博人には、当然理解できることのない状況であった。
『さっきの連中だわ…。間違いない。』
 馴れているとは言えない、だがまりかにはこうした状況に対しての判断力が確かについていた。
「どこだ!?」
「きっと奥だ!」
 ソロモン達の乱暴な足音が居間へと近付いていた。
『わたしを殺すためにやってきたんだ…このままじゃ…。』
 博人は受話器を手にすると、プッシュボタンを三回押した。
「くっ!」

661 : :2001/07/03(火) 16:31
 まりかは意を決すると、居間の扉を開け廊下へと出た。
「まりか!」
 母の叫びは、だがまりかの足を止める結果とはならなかった。
「いた!」
 廊下に飛び出したまりかの目前に、ソロモン達三人の姿があった。しかし触れ合う距離ではなかった。まりかは踵をかえすと、裏口へ向かって走っていった。
「逃がすか!」
 ソロモン達はまりかの後を追った。

662 : :2001/07/03(火) 17:36
同じような荒らしでもだんだんレベルが下がってくるのは何故なんだ?

663 :^:2001/07/03(火) 23:59
しかし一応放送日に合わせてるあたりは意外と愛でやってるのかもしれ
んな。ストーキングも愛だっていってるようなもんかもしれんが…

664 : :2001/07/07(土) 02:42
あーあ
嵐の勝ちだね
すっかり向項が本スレになってる
2ちゃんといえども きぶんわりー

665 : :2001/07/07(土) 02:43
>>664
あげんなよ

666 :風の谷の名無しさん:2001/07/09(月) 22:27
掃き溜めです

667 :_:2001/07/10(火) 00:57
来いよ嵐。ニセ放送日だぞ。

668 : :2001/07/13(金) 23:20


                                        _    _
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                   / ̄~\  ヽ | /         | |              |
                 / ̄~\  ヽ  l/           |.|             |
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           i''"" ̄/      ヽ _l/              '
            | / /     / l ヽ
           l,   /    /   | |
            ヽ,,,x,,_   /  ノ ヽ
               \,,       |
                 ~''-─-─-''

669 :風の谷の名無しさん:2001/07/17(火) 02:47
よし

670 :プー:2001/07/17(火) 03:05
村田はしね。
こいつの存在はむかつく。
うざい。

671 : :2001/07/17(火) 23:32
あげ

672 :風の谷の名無しさん:2001/07/18(水) 01:15
http://www2h.biglobe.ne.jp/~sakamiti/koibito.html

小説の元ネタ。
このスレで読むより読みやすいよ(藁

673 : :2001/07/18(水) 02:03


674 :ボツリヌス:2001/07/18(水) 02:57
こんなに透明あぼ〜ん利用したの初めてだよ、1の次は590。

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